ボーエ・モーエンセンがデザインしたFDBモブラーのJ52Gロッキングチェア
デンマークの代表的なデザイナーとして知られている、ボーエ・モーエンセン。
ボーエ・モーエンセンがFDBモブラーでデザインしたJ52G ロッキングチェア。
サイズは、幅56cm 奥行き61.5cm 高さ90.1cm 座面の高さ45.7cmでロッキングチェアの中でもどちらかと言えばスマートでスタイリッシュな第一印象です。
肘掛の部分は、曲木仕上げで北欧家具らしい細目でビーチ材の木目が美しいのが特徴的です。背の部分は、イギリスのウィンザーチェアのように細目スポークが8本あり肘の部分へと3本づつへと繋がって一段とスタイリッシュです。
北欧家具のおしゃれでスマートなロッキングチェアで座り心地もゆれ心地も良いチェアです。大きさも申し分ないサイズ感で、普段使いとしてもちょっと贅沢に薪ストーブの前でのヒュッゲな暮らしにいいかがでしょう。
当時はまだ職人が一点一点家具を作るの事が主流で、家具はとても高く、普通の人ではなかなかすぐに買うことの出来ないものでした。「家具は人々を幸せにする」と信じていたボーエ・モーエンセンは普通の若者でも良質な家具を買えるようにしたいという夢を持ち、それをかなえるために、FDBモブラーの初代代表になりました。
ボーエ・モーエンセンとFDBモブラーとの関係は非常に良く、今まで大量生産出来なかった環境を変え、FDBモブラーの基盤をつくっていくことになります。
このJ52は当初J6としてデザインされ、その後座面の変更やディテールの変更があり、品番が変更になりましたが、FDBモブラーの一番はじめの広告にも登場し、その後もポスター等に採用されるなど看板的な商品として人気を集めました。
コーアクリントの教えから、J52はイギリスのウィンザーチェアにヒントを得て、シンプルで美しく作りやすい、当時のデンマークの世相に合わせリデザインされたスポークバックチェアです。
J6からJ52になった際に新しくロッキングするタイプのJ52Gも開発され、通常タイプのJ52Bと共に、FDBモブラーの代表的な椅子として時代を牽引しました。FDBモブラーの顔であったデザインなので、最後まで残し一番はじめに復刻された中のひとつとなっています。
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